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2019年2月15日金曜日

物語の終わり


先日から読み進めていた小説を、ついさっき読み終えた。
 
小説の内容も良かったけど、何より文章の言い回しというか、
 
情景や感情の描写が、何とも言えず、
 
読んでいる間ずっと、心を柔らかくしめつけるような感覚におそわれた。
 
 
小説のあとがきに女性シンガーが寄稿していた文書の一文が心に残っている。

「進むと終わるから嫌だ。
 
 食べるとなくなってしまうから嫌だ。
 
 でも私たち、始まったときから終わっていたのかもしれないな。
 
 終わると分かってて始めた事だったかな。」
 
 
あとがきすら読み終わって、
 
今の自分を振り返ったときに、
 
まさしくこの言葉が苦しめた。
 
 
「終わると分かってて始めた事だった。」
 
でも、終わった後がこんなに苦しくなると思っていなかった。
 
 
読み終わた本はもう一度読み返せるけど、
 
あの時間はもう戻ってこない。
 

 

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