先日から読み進めていた小説を、ついさっき読み終えた。
小説の内容も良かったけど、何より文章の言い回しというか、
情景や感情の描写が、何とも言えず、
読んでいる間ずっと、心を柔らかくしめつけるような感覚におそわれた。
小説のあとがきに女性シンガーが寄稿していた文書の一文が心に残っている。
「進むと終わるから嫌だ。
食べるとなくなってしまうから嫌だ。
でも私たち、始まったときから終わっていたのかもしれないな。
終わると分かってて始めた事だったかな。」
あとがきすら読み終わって、
今の自分を振り返ったときに、
まさしくこの言葉が苦しめた。
「終わると分かってて始めた事だった。」
でも、終わった後がこんなに苦しくなると思っていなかった。
読み終わた本はもう一度読み返せるけど、
あの時間はもう戻ってこない。
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