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2015年8月26日水曜日

夏のおもいで



夏の終わりが近づいているのを感じるようになりました。

少しずつだけど、日に日に暑さが和らいで来たり、太陽に照らされた影の角度が変わってきたり、いくつかの大きな台風が通り過ぎました。

今年の夏ほど、終わってほしくなかった夏はありません。

夏が好きで、夏が楽しくてそう思ったのではなくて、むしろ逆。

季節が始まって終わりを迎える変化を感じることで、夏のはじめにあった出来事からどんどん時間が経ってしまったことをいやでも思い出してしまいます。

四季を感じることで時間の経過を、嫌でも感じてしまう。

季節の移り変わりを時間の経過としてとらえたのは生まれて初めてかもしれません。

自分が中年になって、どんどん歳をとっていくことにも焦りを感じます。

なによりも、あの夏のはじめの出来事から時間が経って、記憶や感情がが薄れててしまうのがとても悲しい。


あのことを、ずっと憶えていたい。

あのことを、ずっと憶えていてほしい。

2015年8月19日水曜日

きもち


あれから1か月半が経った。

いろんな考えが頭を巡り、いろんな感情が行ったり来たりして、

苦しかったり、悲しかったり、怒りに震えて夜寝れなかったりした。


自分が何を欲しているのか、これからどうしたいのか、やっとおぼろげながら考えがまとまってきた。


「離れたくない。もっと一緒にいたい」


一度でもそういって欲しかった。

その一言があれば、すべて許せる気がする。

その一言を期待しているけど、その一言は聞けない。


「離れたくない。もっと一緒にいたい」

ぼくもその一言が言えない

2015年8月8日土曜日

ハート ランド


お店にハートランドがあると聞くと、必ず頼んでしまう。

はっきり言って、ビールの銘柄にこだわりはない。

ハートランドもとくべつ美味しいと思って飲んだことはない。


ハートランドを必ず頼むのは、名前が好きだから。

ハートランドと聞くと、心を失くした人間が、自分の心を探してさまようところを想像してしまう。

なぜそんな想像をしてしまうのかはわからないけど。


それは、ぼく自身が、心を失くしてさまよっているからかもしれない。


夏がますます暑くなってきた。

それに反比例するように、ぼくは孤独になる。


ぼくは自分の心の場所を探すこともなく、

いつものように暗い穴ぐらでうずくまって、この季節が通り過ぎるのを待っている。